復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「ねえ、どうしてサウジェリアンナ王国は征服されてしまったの?」

「え? そうですね……私は『国王が国民にとんでもない負担を強いていた』って習いました」

「負担って?」

「たとえば、税金っていうお金をたくさん課したり、兵役っていう訓練を義務づけたりとか……まあつまり、とっても大変な目にあっていたっていうことです。その癖、あの国は王族だけがいい暮らしをしていて、国民はすごく貧乏でしたからね。襲われて仕方がなかったんだと思います」

(え?)


 仕方がなかった? 人がたくさん死んだのに? ――わたしのお父様とお母様が死んでしまったのに?


(――違う)


 確かに、わたしが知らなかっただけで、お父様とお母様は悪いことをしていたのかもしれない。そのへんはきっと、調べたら情報がたくさん出てくるはずだ。
 だけど、本当に殺す必要があったんだろうか? 話し合いで解決できなかったんだろうか? 他にいい方法があったんじゃないだろうか?

 ――やっぱり、いいはずがない。仕方がなかったなんて思われたくない。
 わたしが復讐を成し遂げないと――。