復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

 図書館に着くと、五年前の新聞記事と辞書を用意してもらい、早速読みはじめる。


「お嬢様、どうして五年前の新聞をお読みになりたいのですか?」


 おもり役の侍女は二年前に雇用された十七歳の女の子で、わたしが養女だっていうことを知らない。とはいえ、なにを調べようとしているかパパたちにバレたらまずいだろう。


「えっとね、わたしが生まれた年のことを知っておきたいなぁと思って」

「まあ……! 素晴らしいです」


 あらかじめ用意しておいた言い訳を伝えると、侍女はいたく感動してくれた。まあ、普通の五歳の女の子は新聞なんて読まないし『生まれ年のこと』って伝えたら違和感なく受け入れてもらえると思ってはいたけど。


 言い訳が立ったところで、わたしは新聞をあさりはじめた。


(国の襲撃なんて重大事件だから、絶対に一面に載っているはず)


 正確な日付は覚えていないけれど、ゼリックがわたしに見せてくれたお花なんかを思い出すに、春先の出来事だった気がする。

 捜索すること数分、わたしは目的の記事にたどり着いた。