復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「わあ、お兄様すごい! 王太子殿下の側近なんて本当に素敵! わたし、お兄様が側近になったら、ますますお兄様を尊敬してしまいます!」

「リビー……」


 ゼリックが困ったようにわたしを見る。
 効いている! もう一押しだ! わたしは上目遣いでゼリックを見つめた。


「わたし、お城に行ってみたいなぁ。大好きなお兄様と一緒に、行ってみたいなぁ」

「それは……」


 わたしと一緒にパパやママ、王宮からの使者が期待の眼差しをゼリックに向ける。誠実なゼリックにはこれは相当こたえるだろう。


「お願いしますお兄様、わたしのためにこのお話を受けてください」

「うっ……」


 お兄様は眩しそうに目を細め、わたしと使者とを交互に見る。それからしばらくして「わかったよ」とため息をついた。