復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(ゼリックが王太子の側近だなんて! わたしの復讐計画を進められるチャンスじゃない!)


 まずは王家に近づかなければ話にならないもの。瞳を輝かせるわたしとは反対に、ゼリックが不服そうな表情でパパを見る。


「お父様……」

「いいじゃないか、いずれはリビーも知ることになるんだし」

「いえ、僕はお断りをしようと思っているので」

(お断り!?)


 嘘でしょう? そんなことされたらとても困る!
 お兄様が王太子に気に入られたら、わたしの復讐計画が一気に進められるのに!


(なんとしてもお兄様の気持ちを変えさせないと)


 わたしはギュッと拳を握った。