復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「なんのお話をしていたんですか?」

「ああ、リビーは気にしなくていいよ」

(ん?)


 珍しい。普段はわたしに激甘で、なんでも教えてくれるゼリックなのに。正直、これまでゼリックに話をはぐらかされたことなんてない。怪しすぎる、とわたしはゼリックを見つめた。


「リビーにはまだ早いからね」

「そんなことありません。わたし、ちゃんとわかりますもの」


 これまでゼリックにそんなことを言われたことがないわたしは、思わず唇を尖らせてしまう。


「ゼリックにね、王太子殿下の側近候補にならないかってお話が来ているんだよ」

「王太子殿下の?」


 見かねたパパが事情をこっそり打ち明けてくれた。