復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「ねえお祖母様、王太子妃って?」


 パパは家にいてもお城や国のことをちっとも話そうとしない。家庭に仕事を持ち込まないのはいい父親の証だと思うけど、復讐につながる情報を求めているわたしとしては結構困っていたのだ。


(王太子って確か……)

「王太子は王子様のことだよ。絵本に出てきただろう?」


 ゼリックがそう教えてくれる。


「それじゃあ、王太子妃って、王子様のお嫁さんのことをいうの?」

「そうだよ。よくわかったね」


 今度はおじい様が褒めてくれた。


「王子様は今何歳?」

「え? 確か……五歳だったかな」

「五歳? それじゃあわたしの二歳上だね」


 言いながら、ドキドキと心臓が高鳴っていく。