復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「リビー、準備はできた?」

「お兄様!」


 そのとき、わたしの部屋にヒョコッとゼリックが顔を出す。

 八歳になったゼリックは、どの角度から見ても文句のつけようがない美少年だ。出会った頃の純粋無垢さ加減もそのままに、勉強に加えて乗馬や剣術、魔術を学んで幼いながらの逞しさを身につけた上、各家庭教師が息を巻くほどの優秀さを発揮している。その上、わたしのことを超がつくほど溺愛してくれており、とんでもなく優しいので、わたしはゼリックが大好きだ。


「準備できたよ」

「うん、可愛い! 僕の妹は最高に可愛いよ」


 ゼリックはわたしを見つめ、ギュッと力強く抱きしめてくれる。

 今日は二人でママの実家に遊びに行く予定だ。ママの両親は、あのママの両親なだけあって、わたしをあっという間に受け入れてくれた。今ではゼリック同様、本物の孫としてわたしを扱ってくれている。しかも、会うたびにドレスやおもちゃを買い与えてくれる上、甘くて美味しいお菓子を振る舞ってくれるので、わたしにとってお気に入りの場所だった。