復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

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(ああ、どうしよう)


 式がはじまったあとは本当にあっという間。もう夜が来てしまった。

 とはいえ、前述のとおり、わたしとゼリックは実家では同じ部屋でベッドを並べて眠ってきた。これまでと違うのは『結婚しているか、していないか』ただそれだけだ。


(なにも変わらなかったらどうしよう?)


 本当はこんなこと、考えること自体がゼリックに対して失礼なのかもしれない。だって、ゼリックは純度百パーセントな聖人君子みたいな人で、人の営みの枠にハマらないのかもしれなくて。そういった欲とかとは縁がないんじゃないかなって。
 それなのに、外野が『ゼリックの遺伝子が』云々考えるのは不埒というか……。