復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「ママができるのはここまで。式が終わったあとでちゃんとゼリックと話しなさい」

「……それじゃあもう手遅れじゃない?」


 わたしがそう言うと、ママがまた耐えきれないといった様子で笑いはじめる。


「結婚おめでとう、リビー。幸せになってね」


***


 その数時間後、いよいよ結婚式がはじまってしまった。
 ここまで来たら、もう完全に引き返せない。進むしかない状況だ。


 この扉の向こうにゼリックが待ってる――そう思うと、胸がドキドキと大きく鳴る。
 いったいどんな表情を浮かべているのだろう? もしも万が一困ったり迷っているような表情だったら? ……そう思うとすごく怖い。