復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(だって、二十年間も兄妹として生きてきたのよ?)


 ゼリックはわたしがゼロ歳の頃から知っているわけで、普通、そういう人間を恋愛対象には見れないものじゃない?
 もちろん、ゼリックがわたしを心から愛しているってことはわかっている。本当に、そこについては一ミリも不安はない。


 だけど、ゼリックのあの遺伝子を後世に残せなかったら、ものすごい損失だと思うわけで。


(でもでも! そうじゃなくとも、ゼリックって本当に清らかすぎるんだもの!)


 わたしの魔力が暴走した演習の日以降、わたしは実家ではゼリックとベッドを並べて眠っている。一晩中手を握ってもらって、夢見が悪い日は抱きしめてもらうこともあった。

 だけど、それだけ。ゼリックがそれ以上のことをすることは、一度もなかった。

 つまり、わたしに性的な魅力がないか、ゼリックがわたしを『妹』としか見ていないことは明らかで。これは由々しき事態だ――と思い至ったのがつい先程のことだった。