復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

 話はゼリックとの結婚式の当日に遡る。


(わたし……本当にゼリックと結婚するんだよね?)


 鏡の前の自分を見つめながら、わたしは一人、悩んでいた。

 既に結婚式の準備は万端に整っている。おそろしいほどの金額を注ぎ込んだドレスにブーケ、幾人もの豪華なゲスト、既に引き返せる時期じゃないことは嫌と言うほどわかっている。


 では、いったいなにに悩んでいるのか――それは、ゼリックがわたしを『妹』としてしか愛していないのではないか、ということだった。