復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(だけど)


 そんなゼリックがいたから、わたしは自分の本当の気持ちに向き合うことができたし、幸せに生きていられるんだと思う。だって、わたしがどこにいてもゼリックなら追いかけてきてくれるし、それが地獄の果てでも側にいてくれる。勝手に死ねる気がしないんだもん。


「どうしたの? リビー」


 黙り込んでしまったわたしにゼリックが尋ねてきた。


「……ゼリックって本当に、わたしのことが大好きだよね」


 いつも困らされてばかりなんだもん。少しはゼリックも照れたり困ったりすればいい。そう思って放った言葉なのに、ゼリックはものすごく嬉しそうに「そうだよ!」って言って笑う。

 ――結局、負けるのはわたしのほう。


 ものすごく悔しいけど、わたしは笑って負けを受け入れるのだった。