復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(どうしよう、ゼリックに会いたくなってきちゃった)


 シャルロッテのお見舞いと合わせて、しばらくわたしだけでパパとママのいる実家に滞在する予定なのに。わたしもゼリックのことは言えないなぁ……。


「リビー」


 城から帰ろうとしたそのとき、名前を呼ばれたわたしはハッと顔を上げた。


「ゼリック!」


 返事をするやいなや、ゼリックがわたしをギュッと抱きしめてくる。純度百パーセントの屈託のない笑顔に、わたしは思わず目を細めた。


「どうしてここに?」

「それはもちろん、リビーを迎えに来たんだよ」


 ゼリックはそう言ってわたしの頬に口付ける。結婚したというのにこの溺愛ぶり。そして執着! さすがゼリックと言わざるを得ない。