復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

 わたしたちの結婚への道のりは――というと、平坦そのもの。まるで出来レースかっていうぐらい、スムーズにいろんなことが進んでいった。


『リビー、僕と結婚してくれる?』

『……え?』


 ゼリックからプロポーズを受けたわたしは、正直なところ困惑した。何千本あるのかなってぐらい大きなバラの花束と、でっかいダイヤの指輪、ロマンチックな夜景――という乙女が夢見るシチュエーションにもかかわらず、素っ頓狂な声を上げてしまったわたしをどうか許してほしい。だって――。


『でも、わたしたちは兄妹ってことになっているし……』

『大丈夫だよ。実際には血が繋がっていないし、必要な手続きの準備は全部整えてある。周りへの説明も僕が全部対応するし、お父様やお母様にもリビーにプロポーズすることは事前に伝えて承諾ももらっている。だから、あとはリビーが頷いてくれるだけでいいんだ』

『ええええ……?』


 普通に考えたら中々に大きなはずのわたしたちの結婚への障害をゼロにされ、ありとあらゆる状況を整えられたものだから、他に選択肢はないってすぐにわかるじゃない?