復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(だけど)


 もしもこの子がわたしと同じ状況に陥ったとして、アインハードもシャルロッテも復讐なんて望まないってことだけはわかる。二人とも自分の子供を心から愛しているし、そんなことは忘れてただ幸せになってほしいと思うだろうって。シャルロッテの笑顔を見ていたら絶対そうだって信じられて、なんだか嬉しくなってしまった。


「それより! リビーも、結婚おめでとう!」

「……ありがとう」


 唐突にお祝いの言葉をかけられて、わたしは思わず照れてしまう。


「出産と重なって、結婚式に行けなくて残念でしたわ。聞けば、とんでもなく豪華なお式だったのでしょう?」

「あー……まあ、ねえ」


 企画したのはわたしじゃないけど。わたしは明後日の方角を見つめつつ、乾いた笑いを浮かべてしまう。


「シンプルでいいって言ったんだけどね。聞き入れてもらえなくて」

「そりゃあそうですわ! だってゼリック様ですもの。リビーの晴れの舞台に、シンプルなんて無理に決まってるじゃない」

(ですよね!)


 ――ということで、この春、わたしはゼリックと結婚をしました。