復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(本当に、いろんなことがあったなぁ)


 二人の赤ん坊を抱っこしつつ、わたしはしんみりと目をつぶる。

 アインハードが夜会の件でゼリックのところに抗議に来たり(パートナーを勝手に連れて帰られたのだから当然だけど)、わたしに対して公開プロポーズをしそうになるところをゼリックが阻止したり――思い出すとちょっぴり恥ずかしくなる程度に、結構しつこく付きまとわれた。


 だけど、そんなアインハードを凌駕する勢いで、シャルロッテが彼に猛アピールをかました。


『リビーに妃になる気がないなら、わたくしが絶対に殿下を射止めてみせますわ!』


 シャルロッテの猛攻は凄まじかった。四六時中アインハードを追いかけ回し、ひたすら声をかけ、これでもかというほど好意を口にする。あれだけ好かれて、気にならない男はいない。最後は根負けする形で、アインハードからシャルロッテにプロポーズをした。

 二人はシャルロッテの学園卒業を待って結婚をし、一年後に妊娠。産後五ヶ月が経って落ち着いた今、こうして会いに来た、というわけだ。


(わたしもこんなに小さかったんだな)



 シャルロッテの子供を抱きしめながら、そんなことを思う。ちょうどわたしが前世の両親を亡くしたのと同じ月齢だし。もしも二人になにか起きたら、この子はどうなるんだろうって。