復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「お兄様、これは……」

「リビーはこれからどうしたい?」


 ゼリックが尋ねる。彼はゆっくりとわたしに近づくと、ギュッと力強く抱きしめた。


「もしもリビーが復讐を果たしたいなら、僕が代わりにやるよ。僕がこの場で全員の命を奪う。リビーには決して罪を被らせない。これから先もなんの憂いもなく、幸せに暮らせるようにする。僕にはそれが可能だから」

「……え?」


 燃えるような全身の熱が少しずつ鎮まっていく。と同時に、頭が段々とクリアになってきた。


「復讐って……どうしてお兄様がそんなことを?」

「リビーは覚えているんだろう? 自分がサウジェリアンナ王国の王女だったこと。両親が殺されてしまったこと。だから、復讐をしたいと思っていたんだよね?」

「ど、どうしてそのことを?」


 わたしは思わず目を見開いた。