復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(あ……)


 頭がズキズキと強く痛む。まるで体が乗っ取られてしまったかのように言うことを聞いてくれない。体を反るように両腕が勝手に開かれていき、全身が燃えるように熱くなる。


(魔力が暴走している)


 あのときと同じ――いや、もっと激しい憎悪の感情がわたしの中に流れ込んできた。


「リビー?」


 わたしの様子がおかしいことに気づいたアインハードがわたしに声をかけてくる。だけど、唇すらまともに動いてくれない。


(両親はこの場で復讐を果たすつもりなんだ)


 王家全員が――この国の貴族が大勢揃った今、この場所で。