「今夜はよろしくお願いいたします」
「ああ」
アインハードはもう一度わたしの額に口づけをしてから、ゆっくりと歩きはじめた。
夜会会場に到着するとすぐに、たくさんの人がアインハードに挨拶へとやってきた。国の重鎮や高位貴族、ゼリック以外の側近候補たち――。
(ゼリックは今、どこにいるんだろう?)
ゼリックには今夜のことを話していない。言えば阻止してもらえるかもしれないと思ったけど、なんとなく言い出せなかった。ただ、ゼリックのことだからきっと、わたしが夜会に誘われたことなんて当然のように把握しているはずだし、そのうえで口を挟まないことを選んだんだと思う。それがどうしてなのかはわからないけど。
「リビー、次は俺の両親に会ってくれるか?」
「え? あ、ええ」
挨拶の波が途切れたところで、アインハードにそう声をかけられる。わたしはアインハードについて、夜会会場の中央へと向かった。
「ああ」
アインハードはもう一度わたしの額に口づけをしてから、ゆっくりと歩きはじめた。
夜会会場に到着するとすぐに、たくさんの人がアインハードに挨拶へとやってきた。国の重鎮や高位貴族、ゼリック以外の側近候補たち――。
(ゼリックは今、どこにいるんだろう?)
ゼリックには今夜のことを話していない。言えば阻止してもらえるかもしれないと思ったけど、なんとなく言い出せなかった。ただ、ゼリックのことだからきっと、わたしが夜会に誘われたことなんて当然のように把握しているはずだし、そのうえで口を挟まないことを選んだんだと思う。それがどうしてなのかはわからないけど。
「リビー、次は俺の両親に会ってくれるか?」
「え? あ、ええ」
挨拶の波が途切れたところで、アインハードにそう声をかけられる。わたしはアインハードについて、夜会会場の中央へと向かった。



