復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「え? ええと、これは……?」

「今度の夜会でリビーに着てもらおうと準備したんだ」


 アインハードの合図に、お目付け役たちが箱からドレスを取り出す。中身は白と黄緑のコントラストが美しい、フリルがたくさんあしらわれたドレスだった。よくみたらスカートには細かく刺繍が入っているし、デザインや素材から判断してママが大好きなブランドのオートクチュールに違いない。


(待って! これ、絶対高価なやつ)


 なんでもない相手にポンと贈っていい代物ではない。


(どうしてわたしなんかにドレスを?)


 なんて、聞いたら最後。半ば絶望的な気持ちでわたしはアインハードを見上げる。

「リビー、俺のパートナーになってほしい」

「えええ?」


 その途端、わたしはもちろんのこと、教室中に激震が走った。