「平気です。兄のおかげでしっかり睡眠を確保できましたので、すっかりよくなりました」
早くこの場を収めたい。変に注目を浴びたくないし、今はアインハードと距離を置きたいんだって!
「それはよかった。リビーになにかあったら大変だからな」
アインハードはホッとしたように微笑むと、わたしの手をギュッと握る。心臓がドキッとしつつ、ついついもう一度周囲の視線を気にしてしまった。
「リビー、昼食を一緒に取らないか?」
「え? ええっと……」
なんだろう? 雲行きが怪しい。
そういえば……本当にそういえばなんだけど、あの日、わたしが倒れる直前にアインハードに『妃になりたい』と伝えたんだっけ。
(どうしよう)
ただの体調不良として片付けられている以上、わたしがアインハードを殺しそうになっていたことを本人は知らない。ゼリックはわたしの魔力が暴走していたことを知っているだろうけど、それを他の誰かに言うとも思えない。
つまり、アインハードの中で『妃』についての話はまったく途切れずに続いているのだろう。
「大変申し訳ございません。昼休みはしばらく、お兄様のところに行くことになっているんです。体の具合を診てもらうよう両親から言われていて。もしまた倒れたら大変ですから」
「それはそうだろうな」
アインハードが苦笑する。彼の中でも『あらゆる事柄もゼリックならば仕方ない』という方程式が成立しているのだ。
早くこの場を収めたい。変に注目を浴びたくないし、今はアインハードと距離を置きたいんだって!
「それはよかった。リビーになにかあったら大変だからな」
アインハードはホッとしたように微笑むと、わたしの手をギュッと握る。心臓がドキッとしつつ、ついついもう一度周囲の視線を気にしてしまった。
「リビー、昼食を一緒に取らないか?」
「え? ええっと……」
なんだろう? 雲行きが怪しい。
そういえば……本当にそういえばなんだけど、あの日、わたしが倒れる直前にアインハードに『妃になりたい』と伝えたんだっけ。
(どうしよう)
ただの体調不良として片付けられている以上、わたしがアインハードを殺しそうになっていたことを本人は知らない。ゼリックはわたしの魔力が暴走していたことを知っているだろうけど、それを他の誰かに言うとも思えない。
つまり、アインハードの中で『妃』についての話はまったく途切れずに続いているのだろう。
「大変申し訳ございません。昼休みはしばらく、お兄様のところに行くことになっているんです。体の具合を診てもらうよう両親から言われていて。もしまた倒れたら大変ですから」
「それはそうだろうな」
アインハードが苦笑する。彼の中でも『あらゆる事柄もゼリックならば仕方ない』という方程式が成立しているのだ。



