復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(たった今、近づきたくないって思ったばかりなのに……!)


 だけど、当然隠れることなんてできやしない。アインハードに頼まれてわたしを呼びに来たクラスメイトにお礼を言いつつ、わたしは渋々立ち上がった。


「アインハード殿下、あの……この度はご迷惑をおかけして……」

「そんなことはどうでもいい! 体は? もう大丈夫なのか?」


 アインハードはわたしを引き寄せ、すごい勢いで尋ねてくる。と同時に、クラス中の視線(特にシャルロッテ)がわたしたちに注がれるのがわかった。


(やめて! お願いだからこっちを見ないで!)


 わたしは彼らに気づかないふりをしながら、アインハードに向かって微笑んだ。