復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(でも、むしろホッとしていたりして)


 ため息をつきつつ、わたしはそっと窓の外を見る。

 もしもまたアインハードと二人きりになったとして、前回と同じことが起きないとも限らない。今はゼリックパワーで睡眠不足が解消されているけど、週末や学園の空き時間だけしっかり眠れたとして、それでこと足りるかはわからないからだ。


(アインハードとはできるだけ二人きりにならないほうがいい)


 あんな形で復讐を成し遂げるのは不本意だもの。まだまだ覚悟が足りないってわかったし、準備が整うまではアインハードに近づかないべきだ。そう思っていたのだけど――。


「リビーは来ているか?」


 教室の向こう側からそんな声が聞こえてくる。アインハードだ。