復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「どうしてわたしが危ないってわかったの?」

「わかるよ、リビーのことだから」

「……いや、それはさすがに嘘ですよね?」


 双子とかならまだしも、わたしたちには血の繋がりすらないし。だけど、ゼリックならあるいはって思ってしまうぐらい、日頃の行いがすごすぎるんだよなぁ。


「だって、十日間も僕が側にいなかったんだよ? 当然寂しかっただろうし、眠れていないだろうって思ったんだ。だから、遠征が終わったあと急いで演習会場に向かって、リビーのことを探したんだよ」


 ゼリックがわたしの頭を撫でる。わたしは思わず目を細めた。


「寂しかったし眠れてなかったのはお兄様のほうでしょう?」

「もちろん、僕だってリビーに会いたくて会いたくてたまらなかったよ。だけど、僕と同じぐらい、リビーも僕のことを想ってくれているって自負があるから」

「ええ〜?」


 ああ――ゼリックは変わらないな。純粋無垢で、愛おしい。