復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

『エルシャ起きなさい』
『いったいなにをしているんだ!』
『殺して! 私たちの敵を討ちなさい!』
『ジルヴィロスキー王国の唯一の後継者を殺しなさい! おまえの命に代えても!』


 頭の中で現世の両親の声がする。


(大声で叫ばないでよ)


 頭がキンキンするんだから。もうずっと、毎日こんな調子なんだもの。本当に嫌になってしまう。


『リビー』


 だけど次の瞬間、名前を呼ばれるとともに、割れんばかりだった痛みがスッと溶けて消えていく。優しくて温かな声。ゼリックの声だ。両親とはちっとも違う、わたしを思う心が伝わってくる。