復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「助けて」


 涙がポロポロとこぼれ落ちる。体温がどんどん上がっていき、今にも燃えだしそうな勢いだ。


「助けてよ……!」


 目が霞んで前が見えない。多分だけど、アインハードがわたしを見下ろしながらなにかを必死に叫んでいる。


(わたし、このまま死んじゃうんだ)


 短い人生だったな……前世よりは長かったけど、それでも短かったとそう思う。
 だって、現世はすごく幸せだった。

 もちろん、赤ん坊のときに両親を奪われてしまったわけだけど、新しい家族が――ゼリックが優しくしてくれたから。わたしのことを愛してくれたから。だから、わたしはとても幸せだった。