復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(ごめんね、シャルロッテ)


 今回ばかりはわたしも引くわけにはいかないのよ。両親の悪夢から解放されるためには、アインハードとの仲を進展させなくちゃならないんだから。


(解放……されるよね?)


 そう思った途端、胸がドクンと大きく騒ぐ。
 もしもずっとこのままだったら? ……そんなの、想像しただけで恐ろしい。既に夢と現実の区別がつかなくなってきているのに、わたしは正気を保てるのだろうか?


「それじゃあ、行こう」


 アインハードがわたしに向かって手を差し出す。よし、と気合を入れてからわたしはアインハードの手を取るのだった。