復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「今からでも辞退したほうがいいんじゃありません? 林の中で体調を崩したら大変ですし、殿下にも迷惑をかけてしまいますわ」

「……そんなこと言って、空いた枠に自分が入るつもりでしょう?」

「そ! んなつもり、ほんの少ししかありませんけど……」


 シャルロッテはそう言いながら、頬が真っ赤に染まっていく。ゼリックとはまた違った素直さに、なんだかちょっと癒やされてしまった。


「大丈夫だよ。最近はずっとこの状態だし、慣れてるから」

「だけど、今日はグレゾール先生がおりませんし」

「ああ、まあ……それは不安材料ではあるんだけど」


 ゼリックは今日の合同演習には参加していない。十日ほど前に王宮からの命令で遠征に出てしまったからだ。