復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「それにしても、リビーはこのまま演習に出て大丈夫ですの?」

「え? どうして?」

「クマ、すごいことになってますわよ」


 シャルロッテが自分の目の下を指差す。


「やっぱりそう思う?」

「誰でも思いますわよ」


 頬に手を当てつつ、わたしは静かにため息をつく。

 両親の悪夢は如実にわたしを蝕んでいた。

『早く殺せ』
『復讐を成し遂げろ』
『どうしてグズグズしているの?』
『なんのためにおまえが生まれたと思っている?』

 真っ暗闇の中、眠っている間中そんなことを言われ続けるのだからたまらない。正直、起きているほうがずっとマシだった。
 だけど、人間は寝ないと生きていけないようになっているらしい。眠って、けれど悪夢に悩まされる日々を繰り返していた。