「あのね、今日はお母様がリビーのために果物を準備してくれたんだ。りんごっていうんだよ。甘くてとっても美味しいよ」
すりおろしりんごの入った皿を抱えて、ゼリックが嬉しそうにわたしを見つめている。
この一ヶ月の間に、わたしは離乳食をはじめた。
最初は前世の記憶がある故に、離乳食を口にすることに抵抗があった。グズグズに煮溶けた野菜やパン粥を美味しいとは思えなかったし、飲み込むまでに時間がかかってしまう。せめて自分で食事をしたい――そう思って皿に手を伸ばすものの、上手にできずにたくさんこぼし、悲しくて悔しくて泣いてしまうこともしばしばだった。
だけど、ゼリックやママはそんなわたしに腹を立てず、ニコニコと向き合い続けてくれた。失敗しても「上手だね」って褒めてくれるし、「大丈夫だよ」って励ましてくれる。本当に純粋無垢で、仏のような人たちだとわたしは思う。
「美味しい、リビー?」
「だーうー(美味しいよ、ゼリック)」
ゼリックが差し出したスプーンをパクッとくわえ、もぐもぐと必死で咀嚼する。相変わらずアーとかウーぐらいの声しか出せないけど、これでも言いたいことは伝わるはずだ。現に、ゼリックは嬉しそうに「だよね、美味しいよね」って言って笑っている。わたしも思わずつられて笑った。
すりおろしりんごの入った皿を抱えて、ゼリックが嬉しそうにわたしを見つめている。
この一ヶ月の間に、わたしは離乳食をはじめた。
最初は前世の記憶がある故に、離乳食を口にすることに抵抗があった。グズグズに煮溶けた野菜やパン粥を美味しいとは思えなかったし、飲み込むまでに時間がかかってしまう。せめて自分で食事をしたい――そう思って皿に手を伸ばすものの、上手にできずにたくさんこぼし、悲しくて悔しくて泣いてしまうこともしばしばだった。
だけど、ゼリックやママはそんなわたしに腹を立てず、ニコニコと向き合い続けてくれた。失敗しても「上手だね」って褒めてくれるし、「大丈夫だよ」って励ましてくれる。本当に純粋無垢で、仏のような人たちだとわたしは思う。
「美味しい、リビー?」
「だーうー(美味しいよ、ゼリック)」
ゼリックが差し出したスプーンをパクッとくわえ、もぐもぐと必死で咀嚼する。相変わらずアーとかウーぐらいの声しか出せないけど、これでも言いたいことは伝わるはずだ。現に、ゼリックは嬉しそうに「だよね、美味しいよね」って言って笑っている。わたしも思わずつられて笑った。



