復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

 それから約三週間後、三年生との合同演習の日がやってきた。
 王家が保有する山林まで学年ごとに巨大な馬車で移動したあと、ペア割が発表される。わたしの相手はアインハードだ。


(アインハードったら、本当に根回ししてたのね)


 もしかしたらわたしを喜ばせるためのリップサービスかなって思っていたんだけど、全然そんなことなかった。素直に喜ぼうとしたものの、隣でガックリ項垂れている女性が一人。友人のシャルロッテだ。


「いいなあ、リビー。いいなあ……!」


 ものすごく恨めしそ――いや、羨ましそうな表情で見つめられ、わたしは「ごめんね」と言うことしかできない。


「見てよ、リビー! 今日の殿下のお姿を! 演習用のローブがとても似合っていらっしゃるし最高に爽やかで麗しいじゃない! ずっと見つめていたいじゃない! わたくしがペアになりたかったのに!」


 シャルロッテはそう言ってその場に泣き伏す。もはや周りに見られているのもお構いなしだ。