復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「リビー」

(出たっ)


 わたしはビクッと体を震わせ、アインハードが去っていったのと反対側を振り返った。


「お兄様!」


 絶対現れると思っていた! いや、会話に割って入られなかっただけマシかもしれない。わたしは半ばげんなりしつつ、こちらに向かってくるゼリックへと向き直る。


「さっきアインハード殿下となにを話していたの?」


 ニコニコと微笑みながらゼリックが尋ねてきた。加えて、さっきアインハードが撫でた箇所をこれでもかというほど念入りに撫でている。わたしは思わず苦笑いを浮かべた。