復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(ああ、眠い)


 眠い目をこすりながら校舎を歩く。
 昨夜はシャルロッテとわたしの部屋で夜通しアインハードのことをしゃべっていた。まあ、二人揃っていつの間にか寝落ちしたんだけど。ただでさえ両親の悪夢のせいで寝不足なのに、これはまずい。


「リビー」


 とそのとき、後ろから声がかけられた。わたしは急いで姿勢を正す。


「アインハード殿下」

「大丈夫か? フラフラしているように見えたが」


 アインハードはそう言ってわたしの額に手を当てる。ドキッとしつつ、わたしは「平気です」と返事をする。