復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

 授業の合間、放課後、寮での自由時間などなど、わたしはシャルロッテと一緒に過ごすことが多くなった。
 シャルロッテは妃になりたいというより、アインハード個人を崇拝しているらしい。とにかく彼のことを知りたがったため、話が一向に尽きないのだ。


「ああ、生意気な七歳児のアインハード殿下なんて、愛らしいに違いありません! わたくし過去に戻って殿下にハグをしにいきたいですわ」

「愛らしい……まあ、今ならそう思えるかもしれないけど、五歳のシャルロッテが殿下に会ったらそうは思わなかったんじゃない?」

「そんなことありませんわ! ああ、リビーが羨ましい。その後も殿下と文通を続けていらっしゃったのでしょう? しかも、お兄様が殿下の側近候補でいらっしゃるから、殿下もリビーのことは忘れようがありませんもの。わたくしとは大違いですわ」


 シャルロッテはそう言ってシュンと肩を落とす。入学式の日にアインハードがシャルロッテをあまり覚えていなかったことが密かにショックだったらしい。


「これからこれから! せっかく同じ学園に入学したんだもの。これからいくらだって認識してもらえる機会があるわよ」

「そうかしら?」

「そうだよ」


 わたしの言葉にシャルロッテが笑う。つられてわたしも笑ってしまった。