(ああ、悪夢だわ)
教室の一番うしろの席に座り、わたしはそんなことを思う。
「グレゾール先生、はじめまして」
「お会いできて光栄です」
「エントランスに刻まれていた『首席卒業生』って、先生のことですよね?」
「先生の教え子になれてとても嬉しいです」
教壇に立っているのはグレゾール先生――もとい、わたしの義理の兄であるゼリックだ。そして、その周りには複数のクラスメイトたち。全員が女性で、彼女たちはしきりに髪型を直しながら満面の笑みを浮かべている。今は次の授業の準備時間で、早く教室に来たゼリックを取り囲んでいる、という状況だ。
(年上の男性ってかっこよく見えるものよね)
多分、きっとそう。っていうか、ゼリックは最高にかっこいいし、当然の結果だ。
「ありがとう」
けれど、当の本人にはまったく効いていない――というか、ものすごく爽やかに女生徒たちの賛辞をかわしている。彼女たちが心のなかでキャーと黄色い悲鳴を上げたのをわたしは感じ取った。
教室の一番うしろの席に座り、わたしはそんなことを思う。
「グレゾール先生、はじめまして」
「お会いできて光栄です」
「エントランスに刻まれていた『首席卒業生』って、先生のことですよね?」
「先生の教え子になれてとても嬉しいです」
教壇に立っているのはグレゾール先生――もとい、わたしの義理の兄であるゼリックだ。そして、その周りには複数のクラスメイトたち。全員が女性で、彼女たちはしきりに髪型を直しながら満面の笑みを浮かべている。今は次の授業の準備時間で、早く教室に来たゼリックを取り囲んでいる、という状況だ。
(年上の男性ってかっこよく見えるものよね)
多分、きっとそう。っていうか、ゼリックは最高にかっこいいし、当然の結果だ。
「ありがとう」
けれど、当の本人にはまったく効いていない――というか、ものすごく爽やかに女生徒たちの賛辞をかわしている。彼女たちが心のなかでキャーと黄色い悲鳴を上げたのをわたしは感じ取った。



