復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「リビー、怒ってる? ごめんね、内緒にしていて」


 ゼリックがシュンと肩を落とす。
 朝方見た真っ白なローブではなく、学生の制服とよく似たネイビーのローブを着ているせいか、実年齢よりも若い――というか、同年代ぐらいに見える。


(悔しいけど可愛い)


 わたしは昔からゼリックのこの表情に弱いんだ。ムッと唇を尖らせつつ、わたしはゼリックの頭をよしよしと撫でる。


「怒ってるけど怒ってません」


 復讐――というかアインハード攻略計画は困難を極めるし、改めて練り直さなきゃならないだろう。だけど、ゼリックとしょっちゅう会えるのは普通に嬉しいんだもの。


「よかった」


 ゼリックはそう言って満面の笑みを浮かべる。心のなかでため息をつきつつ、わたしも笑顔を返すのだった。