復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(身に覚えがありすぎる)


 というか、ついさっきも同じものを体感したばっかりだもん。
 まさか、まさか――!


「会いたかったよ、リビー」


 透き通ったテノールボイスでそう囁かれ、わたしはガックリと肩を落とした。


「どうしてお兄様が学園に?」


 わたしを抱きしめてきたのはゼリックだった。早い段階でわかっちゃいたけど! 心が理解することを拒否してたんだもの。


「っていうか、『会いたかった』って、さっき家の前で別れたばかりじゃない?」

「え? そんな……僕はリビーと片時も離れたくないんだよ?」


 ほんのり首を傾げながらゼリックが悲しげに微笑む。純粋無垢なその表情と仕草にわたしはガッツリとダメージを食らった。