復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(宣戦布告をされてしまった)


 シャルロッテの笑みは大変好戦的で『負けないわよ』とはっきり顔に書いてあった。あそこまで敵意を剥き出しにされると、かえって毒気を抜かれてしまう。王太子妃には絶対なりたい――というかならなきゃいけないけど、わたしはああはならないぞ、って自分を客観視したくなるから。


「リビー、ちょっと」


 と、アインハードがわたしを呼び寄せ耳元に顔を寄せる。


「なんでしょう?」

「さっきのことだけど――おまえは既に婚約者候補に入っているから、改めてお茶会に呼ばれなかっただけだよ」

「――え?」


 ゆっくりと顔を上げたら、アインハードは恥ずかしそうにほんのりと頬を染めていた。そんな反応をされたら、こっちまでドキドキしてしまう。


「それじゃあ、また後でな」


 そう言って、アインハードはわたしに背を向けるのだった。