(ひどいよ)
五年前に聞いたときはわたしだってアインハードの婚約者候補の一人って話だったのに、そんな大事な行事に呼ばれもしていないなんて。結構仲良くできていると思ったのに。これまでの努力は全部無駄だったってこと?
このままじゃわたしの復讐が遂行できない。――両親の悪夢から逃れられなくなってしまう。
さっきまでのルンルン気分が一転、わたしはかなり落ち込んでしまった。だけど、そんな気持ちを絶対に目の前の女性――シャルロッテに気づかれたくない。だって、悔しすぎるもの。だから、表情を変えず、姿勢を崩さず、まったく動じていないふりをした。
「――シャルロッテ嬢、俺は今リビーと話をしていたんだ。それに、入学式の時間が迫ってきている」
「まあ、失礼いたしました! 殿下にお会いできたのが嬉しすぎて、声をかけずにはいられなかったのです。もっと時間のあるときにぜひ、ゆっくりとお話をさせてください」
「ああ」
シャルロッテはそこでようやくこちらを向くと、わたしに向かってニコリと微笑む。
青色のツリ目と、ぽってりした唇がどこか色っぽくて特徴的だ。――あと、とても気の強そうな顔立ちをしていた。声とか言葉からなんとなく想像していたけど。
五年前に聞いたときはわたしだってアインハードの婚約者候補の一人って話だったのに、そんな大事な行事に呼ばれもしていないなんて。結構仲良くできていると思ったのに。これまでの努力は全部無駄だったってこと?
このままじゃわたしの復讐が遂行できない。――両親の悪夢から逃れられなくなってしまう。
さっきまでのルンルン気分が一転、わたしはかなり落ち込んでしまった。だけど、そんな気持ちを絶対に目の前の女性――シャルロッテに気づかれたくない。だって、悔しすぎるもの。だから、表情を変えず、姿勢を崩さず、まったく動じていないふりをした。
「――シャルロッテ嬢、俺は今リビーと話をしていたんだ。それに、入学式の時間が迫ってきている」
「まあ、失礼いたしました! 殿下にお会いできたのが嬉しすぎて、声をかけずにはいられなかったのです。もっと時間のあるときにぜひ、ゆっくりとお話をさせてください」
「ああ」
シャルロッテはそこでようやくこちらを向くと、わたしに向かってニコリと微笑む。
青色のツリ目と、ぽってりした唇がどこか色っぽくて特徴的だ。――あと、とても気の強そうな顔立ちをしていた。声とか言葉からなんとなく想像していたけど。



