復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「……お兄様のバカ」

「リビーの『バカ』はむしろ『大好き』って言われている気がするなぁ」

「――バカ」


 人の気も知らず、ゼリックは呑気に笑っている。


(……もう少しだけ、このままでもいいかもしれない)


 わたしの復讐計画はちっとも進んでいない。だけど、ゼリックの腕が他の人に取られるのは少しだけ――いや、ものすごく嫌だ。

 ゼリックの胸に顔を埋めながら、わたしはそんなことを思うのだった。