復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「――何度も手紙を書いたんですよ?」

「うん。知ってる」

「どうして手紙を返してくれなかったんですか?」

「ものすごく急ぎでしなきゃいけないことがあったからね」


 ごめんね、と頭を撫でられて、わたしは唇をムッと尖らせた。


「心配、したんだから」


 本気で怖かったんだって、ゼリックに会って実感した。目の前にちゃんとゼリックがいる。無事で本当によかった――そう思ったら、涙が勝手に溢れてきた。


「心配してくれてありがとう、リビー」


 ゼリックがわたしを抱きしめる。出会った頃からちっとも変わらない温かい腕で。