復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「えっ!? シュベリーヌ公爵が失脚!?」


 シュベリーヌ公爵っていうのはつまり、フランソワーズ様の父親だ。現国王の叔父、先代の弟にあたる人で、その地位は盤石で揺らぐことはない思っていたのに。


(いったいなにが起こったの?)


 わたしは急いで新聞に目を走らせる。


「なになに……王家の私財を着服した上、政敵数人への暴行・暗殺容疑がかかっている。贈収賄行為などが認められ、国への背任行為とみなされた。それから、使用人たちに対する不適切な言動や行為の強要も横行しており……」


 記事にはありとあらゆる犯罪行為が書かれていた。これまで問題にならなかったのが不思議なぐらいだ。ただ、記事によれば、これらはものすごく巧妙に揉み消されていたらしい。


(フランソワーズ様もわたしを傷つけようとしていたときに『揉み消せる』って言ってたもんね)


 なるほど、これまで公爵家はそうやって悪事を繰り返していたのだろう。こうなった以上、現在明るみになっていない事件もこれからどんどん暴かれるだろうし、世間はそれを許しはしない。今後シュベリーヌ公爵家が再興することはないだろう。
 もちろん、公爵の娘であるフランソワーズ様も例外ではなく、平民として生きざるを得ないはずだ。なんなら、これだけ騒がれたら国内では生きづらいのではないだろうか?