復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「ゼリックのバカ」

「もう、リビーったらそんな顔をしたら幸せが逃げちゃうわよ?」

「……だとしたら、わたしにこんな顔をさせたお兄様が悪いんだよ」


 ずっと待ってるのに。神出鬼没なくせに、こういうときはちっとも現れないんだもの。


「あらあら、リビーもゼリックのことが大好きなのね」

(……当たり前じゃない)


 あれだけ可愛がってもらっているし、守ってもらってるんだから。


(ダメだ)


 これじゃちっとも復讐に身が入らない。――だけど、気を抜いていたらあっという間にアインハードの婚約者が決まってしまうかもしれない。

 せめて情報収集だけは継続しなくちゃと思い、わたしは新聞を開く。

 すると、ものすごく衝撃的な見出しが飛び込んできた。