「ねえ、お兄様から手紙が届いていない?」
「いえ、ゼリック様からはなにも……」
あれから毎日わたし宛ての手紙がないかを使用人に確認している。それなのに、ゼリックはわたしに手紙を送ってくれない。珍しくわたしからも熱心に手紙を送ったし、状況を聞きたいとくどいほど書いたのにもかかわらず、だ。
(こんなに心配しているのに)
ゼリックのバカ。こんなふうに不安にさせないでよ。
もう一度学園に行けばゼリックの状況がわかるだろうか? でも、そんなことをすればこの間の二の舞いになってしまう。事態が悪化していれば、フランソワーズ様以外の人からひどい目にあわされる可能性だってゼロじゃない。かえってゼリックに迷惑をかけてしまうだろう。
ただ、現状我が家は平和そのものだ。公爵家から圧力がかかってビクビクしている感じはなく、パパも普通に仕事に行っているし、全員が至って普段どおりに暮らしている。
なんなら、フランソワーズ様とのやり取りを聞いたママは怒って公爵家に乗り込もうとしていたぐらいだ。いつもはあんなにおっとりしているのに。やっぱり血は争えない――ゼリックの母親なんだなと思った。
そこからさらに数日が経ち、週末になってもゼリックは帰ってこなかった。わたしに会うために毎週帰ってくるって言ってたくせに。とんだ嘘つきだ。
「いえ、ゼリック様からはなにも……」
あれから毎日わたし宛ての手紙がないかを使用人に確認している。それなのに、ゼリックはわたしに手紙を送ってくれない。珍しくわたしからも熱心に手紙を送ったし、状況を聞きたいとくどいほど書いたのにもかかわらず、だ。
(こんなに心配しているのに)
ゼリックのバカ。こんなふうに不安にさせないでよ。
もう一度学園に行けばゼリックの状況がわかるだろうか? でも、そんなことをすればこの間の二の舞いになってしまう。事態が悪化していれば、フランソワーズ様以外の人からひどい目にあわされる可能性だってゼロじゃない。かえってゼリックに迷惑をかけてしまうだろう。
ただ、現状我が家は平和そのものだ。公爵家から圧力がかかってビクビクしている感じはなく、パパも普通に仕事に行っているし、全員が至って普段どおりに暮らしている。
なんなら、フランソワーズ様とのやり取りを聞いたママは怒って公爵家に乗り込もうとしていたぐらいだ。いつもはあんなにおっとりしているのに。やっぱり血は争えない――ゼリックの母親なんだなと思った。
そこからさらに数日が経ち、週末になってもゼリックは帰ってこなかった。わたしに会うために毎週帰ってくるって言ってたくせに。とんだ嘘つきだ。



