「構わないって……脅しじゃなく、わたくしは本気よ?」
「そうでしょうね。ですから、それで構わないと言っているんです」
ゼリックはわたしを庇うようにしてフランソワーズ様との間に入る。フランソワーズ様は腹立たしげに唇を尖らせた。
「嘘でしょう? こんなつまらないことで、あなたの出世や貴族としての将来が絶たれるのよ? 構わないわけが……」
「そもそも、僕が殿下の側近候補になったのはリビーがそう望んだからです。辞められるならば今すぐ、喜んでそうします」
ゼリックの言葉にフランソワーズ様は雷に打たれたかのような表情を浮かべる。わたしはゼリックの背中に隠れつつ、袖をぎゅっと引いた。
「たとえ王宮魔術師になれずとも、貴族としての身分を失っても、僕は一向に構いません。両親とてリビーを守るためならば爵位などいらないと笑うでしょう」
「そんな……そんなバカな話がある? わたくしには、その子にそれほどの価値があるとは思えないわ!」
(おっしゃるとおり)
ようやく平静を取り戻したわたしは、フランソワーズ様のセリフに激しく頷いてしまう。が、ゼリックは怒りがぶり返したようで、目を見開きながらフランソワーズ様に詰め寄っていく。わたしは慌てて二人の間に入った。
「そうでしょうね。ですから、それで構わないと言っているんです」
ゼリックはわたしを庇うようにしてフランソワーズ様との間に入る。フランソワーズ様は腹立たしげに唇を尖らせた。
「嘘でしょう? こんなつまらないことで、あなたの出世や貴族としての将来が絶たれるのよ? 構わないわけが……」
「そもそも、僕が殿下の側近候補になったのはリビーがそう望んだからです。辞められるならば今すぐ、喜んでそうします」
ゼリックの言葉にフランソワーズ様は雷に打たれたかのような表情を浮かべる。わたしはゼリックの背中に隠れつつ、袖をぎゅっと引いた。
「たとえ王宮魔術師になれずとも、貴族としての身分を失っても、僕は一向に構いません。両親とてリビーを守るためならば爵位などいらないと笑うでしょう」
「そんな……そんなバカな話がある? わたくしには、その子にそれほどの価値があるとは思えないわ!」
(おっしゃるとおり)
ようやく平静を取り戻したわたしは、フランソワーズ様のセリフに激しく頷いてしまう。が、ゼリックは怒りがぶり返したようで、目を見開きながらフランソワーズ様に詰め寄っていく。わたしは慌てて二人の間に入った。



