復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(――いや、そろそろ怒ってもいいよね!?)


 これだけ邪魔されているんだもの。どれだけゼリックが善良でも、ただただわたしを思ってした行為だとしても、わたしには腹を立てるだけの権利がある。
 それに、わたしから邪険にされたら少しはシスコンが減退するんじゃなかろうか。……まあ、少し可哀想な気もするけど。ここは心を鬼にして挑むべきだ。


(善は急げ)


 一言ゼリックに物申してやろうじゃない。ついでにどんな学園生活を送っているか、婚約者候補になるような令嬢がいないかも偵察してやるんだから。


 わたしは早速ゼリックが通っている学園へ馬車を走らせた。我が家から学園までは二時間ほど。休みのたびに帰ってくるのは結構面倒な距離だと感じた。


『週末だからね。リビーに会うために戻ってきたんだよ』


 ゼリックの言葉を思い出すと、ついつい頬が赤くなってしまう。本当に、ものすごく愛されているなぁとは思う。だけど、復讐のことを考えれば迷惑だ。……多分、迷惑。あれだけ邪魔されているんだもの。わたしのことはもう放っておいてほしい。