復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(忘れられたら楽だろうに)


 前世も、現世の両親のことも、全部忘れてただのリビーとして生きられたら、きっと幸せなんだと思う。

 だけど、それは到底無理な話だった。以前よりも頻繁に現世の両親がわたしの夢に現れる。自分たちの無念を晴らしてほしい、復讐をしてほしいって泣きついてくるのだ。


(なんとかしなきゃ)


 お茶会に呼んだ令嬢たちとはその後も手紙を送り合っている。けれど、彼女たちはゼリックの攻略が難しいと判断したらしく、アプローチがすごく控えめだ。……まあ、大のシスコンだってバレてしまったしね。結婚相手がそんなんじゃ嫌だよね、普通。


(こんなはずじゃなかったのにな)


 ゼリックのバカ。いつもいつも、絶妙なタイミングで邪魔をしにやってくる。しかも、悪気がないのが一番厄介だ。怒れないし邪険にできない。