「ありがとうございます。けれど、僕が殿下の側近候補になったのは、リビーがそう望んだからですし、大人になってから本格的にお仕えするつもりもないんです」
「まあ、そうですの?」
「せっかくの才能が」
「もったいないですわ」
令嬢たちは上目遣いでゼリックを見つめつつ、複雑な表情を浮かべている。そりゃあ、誰だって結婚相手には安定したいい職業についていてほしい。王太子の側近なら絶対に食いっぱぐれることがないし、社会的なステータスも金銭面も優れているんだもの。こういう反応をされて当然だ。
「王太子殿下の側近の座を辞すならば、将来はお父様と同じ王宮魔術師になられるのですか?」
令嬢の一人がそう尋ねた。そういえば、わたしもゼリックが今後どうするつもりか聞いたことがないので、どんなこたえが返ってくるかとても気になる。
「そうですね……それも考えてはいるのですが、実は王家の直轄領のなかで欲しいと思っている領地があるんです。ですから、まずはなにかしらの手柄を挙げなければと……」
「まあ……!」
「どんな場所ですの?」
ゼリックらしからぬ野心的な発言に、参加者たちは興味津々で身を乗り出す。一緒になってわたしも見つめると、ゼリックはニコリと微笑んだ。
「まあ、そうですの?」
「せっかくの才能が」
「もったいないですわ」
令嬢たちは上目遣いでゼリックを見つめつつ、複雑な表情を浮かべている。そりゃあ、誰だって結婚相手には安定したいい職業についていてほしい。王太子の側近なら絶対に食いっぱぐれることがないし、社会的なステータスも金銭面も優れているんだもの。こういう反応をされて当然だ。
「王太子殿下の側近の座を辞すならば、将来はお父様と同じ王宮魔術師になられるのですか?」
令嬢の一人がそう尋ねた。そういえば、わたしもゼリックが今後どうするつもりか聞いたことがないので、どんなこたえが返ってくるかとても気になる。
「そうですね……それも考えてはいるのですが、実は王家の直轄領のなかで欲しいと思っている領地があるんです。ですから、まずはなにかしらの手柄を挙げなければと……」
「まあ……!」
「どんな場所ですの?」
ゼリックらしからぬ野心的な発言に、参加者たちは興味津々で身を乗り出す。一緒になってわたしも見つめると、ゼリックはニコリと微笑んだ。



