復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「ああ、数日ぶりのリビーが本当に可愛い。ずっとずっと会いたかったんだ」


 しかも、ゼリックはキスだけじゃ飽き足らずわたしのことを抱きしめてきた。


「お兄様、やめてください! 皆様がびっくりしているでしょう?」

「……そう?」


 ゼリックはそう言って令嬢たちを流し見る。その瞬間、彼女たちはまるで心臓を撃ち抜かれたような表情で頬を真っ赤に染めた。


(ああ、なんて気の毒な)


 耐性がない人間がゼリックに遭遇するとこうなるのか……。美しいって罪だなぁなんてことを思う。


「っていうか、わたしもびっくりしました! こんなこと、人前でしないでください!」

「わかった! 人前じゃなかったら大丈夫なんだね」


 ゼリックはそう言って、わたしをどこかへ引っ張っていこうとする。思わずドキッとしつつ、わたしは大きく首を横に振った。