復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「どうしてお兄様がここに? 学園はどうされたのです?」


 つい先日似たようなやり取りをしたことを思い出しながら、わたしはゼリックに問いかける。さすがに神出鬼没過ぎだ。……いや、ここはゼリックの自宅ではあるけども、どうしてこうもタイミング悪く現れるのよ。


「週末だからね。リビーに会うために戻ってきたんだよ」


 ゼリックはそう言って身を屈めたかと思うと、なんと! わたしの額にキスをしてきた。


「ええっ!?」


 これにはわたしも、お茶会の参加者たちもびっくりで、会場は一時騒然となった。


(いやいやいや! なにしてくれてんのよ、ゼリックは!)


 これまでキスなんてしてこなかったじゃない! そりゃあ、赤ん坊や幼少期はそういう触れ合いもあったかもしれないけど、わたしもう十一歳だし。っていうか人前! しかも、ここにいるのは全員ゼリックのお嫁さん候補なわけで、こんな場面見られたら引かれるし、困るんですけど!